世界になく、日本にあるもの。

55号車とともに永遠に保存されることとなったレナウン・チャージカラー。
レナウンの上層部がルマン以前のマツダの結果を見て、「こりゃダメだ」、せめて車の色で目立てと、このド派手なカラーリングになった。
さらにレナウンは、トップクラスレースクイーンをサルテに送り、食堂のスタッフも最高の人選と機材でお祭り騒ぎにしてレースを盛り上げた。

しかも、マツダ自体が、総合優勝するとは思ってなくて、当日の新聞広告を押さえていなかった。
代わりにライバル各社がそれぞれの広告に「マツダのルマン制覇おめでとう！」とうたい、祝ってくれた。
心温まるバブル崩壊３か月前のできごとである。

「マツダの優勝は驚きをもって迎えられた」というのは、マツダ自体が優勝するとは思っていなかったのであり、当時を知っている人間であればだれでも覚えていることだ。

このスレを見るとホント20年という月日は人の記憶を忘却に追い込むくらいの長いものだとわかる。
そして人間は結果だけを見て伝説を作り上げてしまうものだということがよくわかる。

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